（１）達弥西心のわかりやすい話「決断」

一寸先は・・・光です。幸福です。安心です。みんな幸せになりたいのです。私もなりたいのです。幸せになる人は幸せになる習慣を持っているはずです。幸せになる習慣とは、明日に向かって踏み出すその一歩を、一寸先は光だ！まばゆいばかりの光が降り注いでいるんだ！と信じ、期待し、力強く、一歩一歩着実に歩みを進める習慣だと思います。

私はふと考えてみました。一寸先のその向こうに、いったい何を願っているのだろうか。何を期待しているのだろうか。不幸だろうか。不安だろうか。一寸先に闇を期待しているのだろうか。そうではないはずです。

雪国の人は、氷がとけると何になる？と尋ねると、すかさず、春になる！と答えるそうです。雪深い地方に住んでいる人たちは暗く長い厳しい冬を耐え、ひたすら春の訪れを今か今かと期待しているのでしょう。早く春になってほしいのです。子どもも大人もみんな、毎年毎年そう願ってきたのでしょう。そう願うことがいつの間にか習慣になってしまったのでしょう。

もし、過去の経験の繰り返しが現在の考え方の習慣、行動の習慣、そして性格までも作り上げているとしたら、その習慣をもって未来へ向かって生きていかなければならないとしたら、たいへん大きなハンディを背負っていることになります。

うまくいく人はうまくいく習慣を身につけていた。うまくいかない人はうまくいかない習慣を身につけていた。たったそれだけのことだとしたら怖いことです。

「掛け算できますか？」。私はこの自己啓発プログラムの説明を受けた時に、こう質問されました。できますよね。２×２は？　４ですよね。失礼ですよね。４×４は？　　１６ですよね。では、１６×１６は？　・・・・・？

掛け算くらいできると思っていた私は、実は頭の中で九九をやっていたのです。小学生の頃、九九は９×９＝８１までで、１６×１６の九九を練習しなかったから、とっさに答えが出なかっただけのことです。